(一社)日本労働安全衛生コンサルタント会は、労働安全衛生法第87条の規定に基づき、労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタント(安全衛生コンサルタント)を会員とし、我が国の安全衛生水準の向上に寄与することを目的として設立された、全国唯一の団体です。安全衛生コンサルタントは、厚生労働大臣が行う試験に合格し、長年の実務を通じて培った知識・技術・経験を有する、安全衛生管理のスペシャリストです。
静岡支部は会員84名を擁し、静岡労働局をはじめとする行政機関、災害防止団体、業界団体等と連携しながら、中小規模事業所を中心に、専門性と経験を活かした職場診断、作業環境のソフト・ハード両面にわたる改善提案、さらには安全衛生教育まで幅広く支援してまいりました。こうした活動を通じて経営者層の意識啓発を促し、静岡県内の職場における安全衛生水準の向上に貢献しております。
昨今、労働力の多様化やAI導入によるDXの進展など、社会経済情勢や職場の安全衛生活動は大きな変化の只中にあります。こうした変化の時代だからこそ、知識と経験豊富な安全衛生コンサルタントの存在は、働く人々がより安全で健康的に業務を行うための基盤として、その重要性を増しています。静岡支部は、県内事業所における安全衛生コンサルタントの活動を、これまで以上に積極的に展開してまいります。
支部内では、会員コンサルタントの「安全」「衛生」双方の専門性を高めるための情報提供や研修会、総会等の機会を通じて、会員相互の交流と研鑽を重ねています。年1回の事業所見学会では他業種の職場を実地で学び、視野を広げる機会としています。また、静岡労働局や静岡県労働基準協会連合会、各地区労働基準協会との連携も活発に行っており、会員コンサルタントが労働局の安全衛生指導員や技能講習講師を務めるなど、地域の安全衛生活動を支える役割も担っております。
事業主の皆様におかれましては、納期優先の作業や急な人員配置の変更などから、予期せぬ労働災害が発生してしまうことがあるかと存じます。また、新規事業の立ち上げや業務内容の変化に伴い、機械設備・施設・材料の変化だけでなく、高齢化する人材や外国人労働者の増加といった複合的な要因による潜在リスクの高まりにも、目を配る必要があります。加えて、過重労働や職場のメンタルヘルスといった、働く人々の健康に関わる課題も見過ごすことはできません。
こうした安全衛生に関わる課題やお悩みをお感じになりましたら、どうぞお気軽にお声がけください。静岡支部では「静岡労働安全衛生相談センター」を開設し、事業所の皆様からのご相談・お問い合わせに対応しております。ご相談内容の秘密は厳守いたしますので、安心してご利用いただけます。豊富な知識と現場経験を持つコンサルタントが、事業所の実情に寄り添いながら、実効性のある改善策をご提案いたします。
今後とも、(一社)日本労働安全衛生コンサルタント会静岡支部の活動に、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます
令和8年8月23日
静岡支部 支部長 西 賢一郎(衛生コンサルタント 保健衛生)